2018-01-23 |
香港/マーケット/証券 |
|
【相場見通し】買い先行か、資金流入を期待 米国・中国の株高好感
23日の香港市場は買いが先行か。米国と中国の株高基調のほか、相互取引制度を通じた中国本土投資家による香港株取引の買い越し継続や、主要通貨に対する米ドル相場の下落を背景に、資金流入期待が根強いと予想する。22日のNY市場は3指数がそろって史上最高値を更新。米上院がつなぎ予算を可決したことで、政府機関の一部閉鎖は解除されるとの見方が広がった。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は欧州金融大手のHSBC(
00005)、中国IT大手のテンセント(
00700)、本土系大型金融株の中国建設銀行(
00939)、中国平安保険(
02318)などが香港終値を上回って引けた。
一方、中国人民銀行(中央銀行)が公開市場操作(オペ)を通じた資金供給を続けていることが、本土相場の先高観を支えているもよう。もっとも、上海総合指数は前日に5営業日続伸し、終値ベースで2015年12月31日以来約2年1カ月ぶりに3500ポイント台を回復した後だけに、利益確定の売りが出やすい。上海市場の反落が香港市場に重複上場する銘柄に波及すれば、ハンセン指数の重荷となる可能性がある。