モルガン・スタンレーは最新リポートで、中化集団傘下の不動産デベロッパー、中国金茂(
00817)の株価が今後15日間に60−70%の確率で上昇するとの見方を明らかにした。その上で投資判断を「イコールウエート」に維持し、目標株価を3.5HKドルから27.1%引き上げ4.45HKドルに設定した。『AAストックス』が22日伝えた。
モルスタは、19日に中国金茂の経営陣が3160万株の株式を取得したことについて、取得規模が12年以来の大きさだったと指摘。経営陣の持ち株比率が0.35%となり、国有企業のデベロッパーの中で最も高いとして経営陣が今後の見通しに自信を持っていると評価した。
モルスタは、中国金茂が保有地を増やしていることや、経営陣による管理が強化される中、2017−19年の不動産販売額の年平均増加率が34%に上り、コア利益の増加率が33%に達すると予測。1株当たりの予想純資産価値(NAV)を33%引き上げて5.87HKドルに設定し、政府の不動産政策の引き締め緩和が増益をもたらすとした。
中国金茂の株価は日本時間午後4時14分現在、前営業日比10.92%高の4.47HKドルで推移している。