19日の香港株式市場でハンセン指数は4日続伸。終値は前日比0.41%高の32254.89ポイントだった。H株指数は0.65%高の13179.52ポイント。メインボードの売買代金は概算で1625億8000万HKドルだった。
ハンセン指数は小高く寄り付いた後、ほどなくしてマイナス圏に沈んだ。前日に史上初めて節目の32000ポイントに乗せた後とあって、利益確定売りが相場を押し下げた。ただ、32000ポイントを割り込む水準では買い戻しが入り、その後はおおむね前日終値を挟んでもみ合った。高値警戒感が上値を抑える一方、下値は堅かった。連日で商いが高水準を維持する中、香港市場への潤沢な資金流入を背景に根強い先高観が相場を支えた。中国の2017年の実質国内総生産(GDP、速報値)成長率が7年ぶりに前年水準を上回ったことを受け、堅調な中国経済も買い安心感につながった。指数はクロージング・オークション・セッション(大引け後10分間の板寄せセッション)の間に上げ幅を拡大し、結局は高値で取引を終え、3日連続で史上最高値を更新した。
ハンセン指数構成銘柄では、中国の2017年12月の住宅販売額が過去最高の1兆4500億元に上ったとの報道を好感し、本土不動産株の華潤置地(
01109)、中国海外発展(
00688)、碧桂園(
02007)の上昇が目立った。きょうから売買単位が従来の1000株から100株に引き下げられたスマホ部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)が大幅に反発。食品関連の中国旺旺(
00151)、万洲国際(
00288)も堅調。半面、証券会社による弱気判断を嫌気して衛生用品大手の恒安国際集団(
01044)が安い。本土生保大手の中国人寿保険(
02628)、石油メジャーのCNOOC(
00883)、通信キャリアのチャイナ・モバイル(
00941)が売られた。ワーフ(
00004)、新世界発展(
00017)など香港不動産関連の一角もさえない。
H株では、アルミ大手の中国アルミ(
02600)の上昇が目立ったほか、国泰君安証券(
02611)、中国銀河証券(
06881)など証券株や中国国際航空(
00753)など航空株、万科企業(
02202)など不動産株が高い。鉄鋼の馬鞍山鋼鉄(
00323)、アンガン・スチール(
00347)が続伸した。半面、第三者割当増資を発表した上海医薬集団(
02607)が5%を超す下げ。保険の新華人寿保険(
01336)、鉄道車両大手の中国中車(
01766)、ビールメーカーの青島ビール(
00168)も売られた。