19日前場の香港株式市場でハンセン指数は4日続伸。前場終値は前日比0.10%高の32154.21ポイントだった。H株指数は0.36%高の13142.64ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で935億4000万HKドルだった。
ハンセン指数は小高く寄り付いたものの、ほどなくしてマイナス圏に沈んだ。前日まで2日連続で史上最高値を更新し、初めて節目の32000ポイントに乗せた後とあって、利益確定売りが相場を押し下げた。ただ、32000ポイントを割り込む水準では買い戻しが入り、その後はおおむね前日終値付近でもみ合った。高値警戒感が上値を抑える一方、香港市場への潤沢な資金流入などを背景に根強い先高観が相場を支えた。前日に2年1カ月ぶりの高値を更新した上海総合指数が4日続伸するなど、堅調な本土市場も投資家心理を改善した。
個別では、中国の2017年12月の住宅販売額が過去最高の1兆4500億元に上ったとの報道を好感し、本土不動産株の華潤置地(
01109)、中国海外発展(
00688)、碧桂園(
02007)の上昇が目立った。きょうから売買単位が従来の1000株から100株に引き下げられたスマホ部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)が大幅に反発。食品関連の中国蒙牛乳業(
02319)、中国旺旺(
00151)、自動車メーカーの吉利汽車(
00175)が堅調。半面、衛生用品大手の恒安国際集団(
01044)が安い。ワーフ(
00004)、新世界発展(
00017)など香港不動産関連株もさえない。AIAグループ(
01299)、HSBC(
00005)、中国人寿保険(
02628)など金融株が総じて軟調に推移し、相場の足かせとなった。