18日前場の香港株式市場でハンセン指数は3日続伸。前場終値は前日比0.12%高の32021.73ポイントだった。H株指数は0.94%高の12989.94ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で1157億6000万HKドルだった。
ハンセン指数は米株高の流れを引き継ぎ、史上初めて節目の32000ポイントに乗せてスタート。世界的な株高や、世界経済に対する楽観的な見通し、企業の業績期待などを背景に、リスクオンの動きが先行した。ただ、香港市場のテクニカル指標RSIは17日大引け時点で買われすぎの基準(70)を大きく上回る82.85となっており、大台達成の一服感も加わり、目先の利益をいったん確定する売りが次第に強まった。前場後半に指数は下向きに転じ、一時は32000ポイントを割り込み、マイナス圏に沈む場面もあった。下値では底堅さをみせ、指数は節目を回復して前場の取引を終えた。
個別では、中国本土で条件付き預金準備率の引き下げが実施されることを好感し、中国建設銀行(
00939)、中国工商銀行(
01398)など本土銀行株が買われ、相場を支えた。フィンテック子会社4社が年内にも分離上場するとの報道を手掛かりに、保険大手の中国平安保険(
02318)も高い。港湾運営大手の招商局港口(
00144)が続伸した。半面、アジア生保のAIAグループ(
01299)、自動車メーカーの吉利汽車(
00175)が売られたほか、前日に高かった台湾系食品メーカーの中国旺旺(
00151)が反落。スマホ部品メーカーの瑞声科技(
02018)、舜宇光学科技(
02382)や、ワーフ(
00004)など香港不動産関連もさえない。