17日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続伸。終値は前日比0.24%高の3444.67ポイントだった。深セン成分指数は0.73%安の11303.97ポイントと反落。上海、深セン両市場の売買代金は概算で6099億6800万元。
上海総合指数は底堅い展開。おおむねプラス圏でもみ合い、前場半ばには2016年1月4日以来、約2年ぶりの高値を更新する場面もあった。指数が高値圏で推移しているだけに利益確定売りが上値を抑え、序盤と前引け前に一時マイナス圏に沈んだが、根強い先高感を背景に買い戻しが入り、下値は限られた。中国人民銀行(中央銀行)がきょうも公開市場操作(オペ)を通じて市場への資金供給を続けたことや、昨年に発表した条件付き預金準備率引き下げが25日に全面実施の見通しを明らかにしたことが好感された。半面、足元で株価上昇が目立ったブロックチェーン(分散型台帳)関連について、上海と深セン取引所がそろって「投機行為への監督管理を強化する」と表明したことで関連銘柄が急落し、投資家心理を冷やした。強弱材料が混在する中で売り買いが交錯したもよう。
A株市場では、中国銀河証券(
601881)、中信証券(
600030)など証券株や、中国工商銀行(
601398)、中国農業銀行(
601288)など銀行株が買われ、相場を押し上げた。通信キャリアの中国聯合網絡通信(
600050)が大幅高。中国交通建設(
601800)、中国電力建設(
601669)などインフラ建設の一角が堅調。半面、科大訊飛(
002230)、大族激光科技産業集団(
002008)、杭州海康威視数字技術(
002415)など電子・IT関連に加え、貴州茅台酒(
600519)、宜賓五糧液(
000858)など酒造株の下げがきつい。中国国際航空(
601111)など航空株が続落。緑地控股集団(
600606)、万科企業(
000002)など不動産が反落した。
上海B株指数は0.11%高の344.88ポイントと続伸、深センB株指数は0.10%安の1204.42ポイントと反落した。