17日の香港市場で大手化学肥料メーカーの中海石油化学(
03983)が高い。株価は日本時間午後4時20分現在、前日比7.46%高の2.88HKドルで推移している。シティグループが最新リポートで中海石油化学の目標株価を引き上げたことが好感されている。
シティグループは最新リポートで、中海石油化学が化学肥料セクターの供給側改革の恩恵を受けるとの見方を示し、2018−19年の予想EPSをそれぞれ64%、27%引き上げた。目標株価はこれまでの3.0HKドルから3.8HKドルに27%引き上げ、「買い」の投資判断を継続した。
シティは中海石油化学の株価が2017年下期に同業の心連心化肥(
01866)の株価を50%超アンダーパフォームした点に言及。要因として、ガス供給不足から中海石油化学の傘下工場が操業停止に陥ったことや、製品価格の先行きを市場が見守っていたことなどを挙げた。このほか、中海石油化学が増益見通しを発表し、株価押し上げの起爆剤になる可能性があるとコメント。潤沢なキャッシュフロー、増配の可能性などが市場による評価見直しにつながるとした。