17日の香港市場は買い先行で始まるか。前日の香港市場では、ハンセン指数が2007年10月以来、約10年3カ月ぶりに終値ベースの史上最高値を更新した。米ドル安が続いていることに加え、米長期金利の上昇一服や、相互取引制度を通じた本土投資家による香港株取引の買い越しが続くなか、指数は取引時間中の史上最高値(31958.41ポイント)、さらには節目の32000ポイントを目指すだろう。
もっとも、買い一巡後は上値が重い展開となりそうだ。中国本土市場では前日に上海総合指数が昨年来高値に迫る水準まで上昇し、香港市場と同様に高値圏での利益確定売りが出やすい状況。また、中国本土で18日に17年10−12月期実質国内総生産(GDP)など主要経済統計の発表を控えており、様子見ムードが強まる可能性もある。
前日のNY市場では主要3指数がそろって反落。ダウ平均は一時、節目の26000ドルを上回ったが、目先の達成感が強まったことで利益確定売りが優勢となった。同日の香港株の米国預託証券(ADR)はIT大手のテンセント(
00700)、本土商業銀行大手の中国建設銀行(
00939)や中国工商銀行(
01398)などが香港終値を下回った。半面、欧州金融大手のHSBC(
00005)、香港都市ガス事業者のホンコン・チャイナガス(
00003)などが上回って終えた。