2018-01-16 |
香港/マーケット/証券 |
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【相場見通し】買い先行か、先高観根強い 上海株安リスクは限定的
16日の香港市場は買いが先行か。前日のハンセン指数は短期的な過熱感と中国本土の株安が嫌気されて15営業日ぶりに反落したものの、上海総合指数は心理的節目の3400ポイントを守って終えた上、香港に重複上場する銀行株や保険株は総じて上昇した。上海市場が一段と下落して香港市場に売りが波及するリスクは限定的だろう。相場の先高観は根強く、ハンセン指数が過去最高値を更新して32000ポイントを目指すとみる向きが多い。
米ドル安も投資家心理の支えとなろう。主要通貨に対する米ドルの強さを示すドルインデックスは足元で90に接近し、2015年1月以来約3年ぶりの低水準にある。資金が米国から新興国市場へ流出する圧力は高い。また、相互取引制度を通じた本土投資家による香港株取引は買い越しが続いている。
もっとも、買い一巡後は様子見気分が強まる可能性がある。15日の米国はキング牧師誕生日の祝日のため、金融市場が休場だった。18日には中国が2017年10−12月期実質国内総生産(GDP)と、鉱工業生産など12月の主要経済統計を発表する。