週明け15日の香港株式市場でハンセン指数は15営業日ぶりに反落。前場終値は前営業日比0.23%安の31338.87ポイントだった。H株指数は0.01%高の12470.42ポイント。メインボードの売買代金は概算で1685億7000万HKドルと、昨年来2位の高水準となった。
ハンセン指数は前週末の米株高の流れを引き継ぎ、中盤までは高く推移。前週末終値付近でもみ合っていた上海総合指数が結局12営業日ぶりに反落して終えると、ハンセン指数も終盤にマイナス圏に沈んだ。上昇率が1%を超え、上値のめどとして意識される史上最高値(31958.41ポイント)が近付いたことで、いったん利益を確定する売りが出て相場を押し下げた。もっとも、米ドル安を背景に中長期的な先高観は根強く、下値は限定的だった。セクター別ではハイテクや不動産、素材が売られた半面、銀行、保険が買われた。
ハンセン指数構成銘柄では、高く始まったテンセント(
00700)が下げに転じ、1銘柄で指数を63ポイント超押し下げた。不動産株の碧桂園(
02007)と中国海外発展(
00688)、華潤置地(
01109)が軒並み下落。前週末に高かった自動車株の吉利汽車(
00175)やエネルギー資源株の中国神華能源(
01088)、CNOOC(
00883)も下げた。半面、大型金融株の中国平安保険(
02318)、中国建設銀行(
00939)が上げて一定の下支えとなった。カジノ株のサンズ・チャイナ(
01928)と銀河娯楽(
00027)は、証券会社の業績拡大見通しを手掛かりに買われた。
H株では、中国太平洋保険(
02601)や新華人寿保険(
01336)など保険株の上昇が目立った。ごみ処理発電の緑色動力環保(
01330)が6.42%高と急伸。一方、石炭大手のエン州煤業(
01171)、製鉄の馬鞍山鋼鉄(
00323)とアンガン・スチール(
00347)、建機メーカーの中聯重科(
01157)が大幅に下げた。