週明け15日の香港市場は買いが優勢か。世界的な株高の下、ハンセン指数が2007年10月30日に付けた史上最高値の31958.41ポイントを目指すとの強気な見方が広がっており、資金流入が続くと予想する。米外国為替市場で主要通貨に対してドル安が進んだことで、香港を含む新興国市場への資金流出が加速しそうだ。主要通貨に対する米ドルの強さを示すドルインデックスは足元で91を割り込み、2015年1月以来3年ぶりの低水準にある。相互取引制度を通じた中国本土投資家による香港株売買も2017年12月下旬以降、買い越しが続く。
米国と中国の株式相場の上昇も買い安心感を支えるだろう。12日のNY株式相場は好調な消費動向や好決算期待を背景に大幅続伸。ダウ平均、S&P500、ナスダック総合の主要3指数がそろって史上最高値を連日で更新した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、HSBC(
00005)、AIAグループ(
01299)、中国建設銀行(
00939)、テンセント(
00700)など時価総額が大きい銘柄が総じて香港終値を上回って引けた。一方、中国本土では中国人民銀行(中央銀行)が1月10日、前月22日以来ほぼ3週ぶりに公開市場操作(オペ)を通じた資金供給を再開したことで資金需給の引き締まり懸念が後退。上海総合指数は12日まで11営業日続伸した。