12日前場の香港株式市場でハンセン指数は14営業日続伸。前場終値は前日比0.29%高の31211.32ポイントだった。H株指数は0.84%高の12398.89ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で744億8000万HKドルだった。
ハンセン指数は米株高の流れを引き継ぎ、高く寄り付いた。世界経済の成長加速や企業業績への期待から前日のNY市場で主要3指数がそろって高値を更新したことを受け、リスクオンの動きが先行した。ただ、買い一巡後は上げ幅を縮小してもみ合う展開。ハンセン指数はこれまで13営業日続伸と連騰記録を更新しており、テクニカル的な調整を警戒する売りが上値を抑えた。
個別では、NY原油先物相場が一時約3年1カ月ぶりの高値を付けたことを受け、石油メジャーのCNOOC(
00883)、ペトロチャイナ(
00857)、シノペック(
00386)が高い。中国建設銀行(
00939)、中国工商銀行(
01398)、中国人寿保険(
02628)など本土金融株が総じて堅調。石炭大手の中国神華能源(
01088)、自動車の吉利汽車(
00175)が大きく反発した。半面、前日に大幅高となったスマホメーカーの舜宇光学科技(
02382)、瑞声科技(
02018)が利益確定売りに押された。欧州金融大手のHSBC(
00005)、香港不動産関連の九龍倉置業地産(
01997)も反落した。