11日の中国本土株式市場で、上海総合指数は10営業日続伸。終値は前日比0.10%高の3425.34ポイントだった。深セン成分指数は0.24%高の11464.20ポイントと反発。上海、深セン両市場の売買代金は概算で4772億3100万元。
上海総合指数は安く寄り付いて始まると、おおむねマイナス圏でもみ合う展開。前日まで9営業日続伸した後で、目先の利益を確定する売りが優勢だった。ただ、相場の先高観が強いなか、指数は3405ポイント付近で底堅さを確認すると下げ幅を縮小。国内外の景気拡大や、企業業績の改善に対する期待なども投資家心理を支え、後場後半にプラス圏に切り返すと、結局、15年3月以来の10連騰できょうの取引を終えた。
A株市場では、非鉄金属の洛陽モリブデン(
603993)が高い。中国本土のモリブデン価格の上昇を受けた買いが入ったもよう。IT・ソフトウエア株も大きく買われ、科大訊飛(
002230)がストップ高を付けたほか、巨人網絡集団(
002558)や歌爾(
002241)なども大幅に上昇した。中国農業銀行(
601288)など銀行株、中国平安保険(
601318)など保険株も買われ相場を支えた。半面、建材株の安徽コンチセメント(
600585)や北新集団建材(
000786)が大幅安。セメントの中間原料価格の大幅下落が伝わったことが嫌気されたもよう。石炭株の陝西煤業(
601225)や中国神華能源(
601088)、鉄鋼株の宝山鋼鉄(
600019)、航空株の中国南方航空(
600029)や中国国際航空(
601111)なども大きく売られた。
上海B株指数は0.13%安の345.15ポイントと3日続落、深センB株指数は0.05%安の1204.53ポイントと10営業日ぶりに反落した。