10日のNY株式相場は反落。中国が米国債の購入を減額する、または、購入をやめるとのニュースが嫌気されたほか、トランプ大統領が北米自由貿易協定(NAFTA)からの脱退を検討とのニュースも嫌気された。米国債利回りが上昇し、金融株が上昇した一方、不動産や公益株が大幅に続落した。ダウ平均は一時100米ドル超下落。ただ、その後は反発し、一時プラス圏を回復。終値では16.67米ドル安(-0.07%)と小幅に反落して終了した。S&P500とナスダック総合もそれぞれ0.11%安、0.14%安で終了し、ともに7日ぶりの小幅反落となった。
一部メディアが中国政府が米国債の購入の停止や縮小を検討と報じたことで米国債が下落。米10年債利回りは前日比0.013%上昇し2.5586%となった。金利上昇を好感しJPモルガン・チェースが1.10%高、バンク・オブ・アメリカが0.93%高と買われ、S&P500の金融株指数が0.85%高と11業種中上昇率トップとなった。一方、配当利回りが高く債券の代替資産とされる不動産株が1.54%安、公益株が1.12%安と大幅に続落した。午後にはトランプ大統領がNAFTAからの脱退を検討と伝えられ、ゼネラル・モーターズが2.38%安となった。半導体株も下落。アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(+1.18%)、エヌビディア(+0.78%)が上昇した一方、ラム・リサーチ(-2.99%)、アプライド・マテリアル(-2.84%)、インテル(-2.57%)などが大幅に下落。フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は1.24%安と大幅に続落した。
海外市況
指標 寄値 高値 安値 終値 前日比 騰落率
NYダウ 25348.13 25404.92 25256.99 25369.13 -16.67 -0.07
S&P500 2745.55 2750.80 2736.06 2748.23 -3.06 -0.11
NASDAQ 7129.83 7154.24 7111.52 7153.57 -10.01 -0.14
CME225先物 23810.00 23850.00 23550.00 23615.00 -185.00 -0.78
FT100 7731.02 7756.11 7716.21 7748.51 17.49 0.23
DAX 13355.28 13377.88 13227.57 13281.34 -104.25 -0.78
為替(ドル/円) 112.65 112.79 111.27 111.40 -1.25 -1.12
WTI先物 63.41 63.67 63.09 63.57 0.61 0.97
金(Gold)先物 1313.30 1328.60 1308.90 1319.30 5.60 0.43
※CME225先物は円建て。前日比は前日の大証日中終値比を記載。