10日の中国本土株式市場で、上海総合指数は9営業日続伸。終値は前日比0.23%高の3421.83ポイントだった。深セン成分指数は0.09%安の11437.08ポイントと9営業日ぶりに反落。上海、深セン両市場の売買代金は概算で5163億5400万元。
上海総合指数は総じて底堅い展開。小高く寄り付いた後、前場はプラス圏でもみ合った。後場に入ると一時はマイナス圏に沈んだが、心理的節目の3400ポイント付近で下げ渋ると再び切り返し、プラス圏に戻して引けた。足元の連騰で相場過熱感がくすぶり、利益確定売りが出やすい状況にある一方、国内外の景気拡大や、企業業績の改善に対する期待が根強く、売りを急ぐ動きは限られた。
A株市場では、招商銀行(
600036)、上海浦東発展銀行(
600000)、中国農業銀行(
601288)など銀行株が買われたほか、前日のNY市場で原油先物相場が3年1カ月ぶり高値を付けた流れを引き継ぎ石油メジャーのペトロチャイナ(
601857)、シノペック(
600028)が大幅高となり、相場を押し上げた。自動車大手の上海汽車集団(
600104)、家電の青島海爾(
600690)、珠海格力電器(
000651)が堅調。春節(旧正月)の需要期を前に酒造の江蘇洋河酒廠(
002304)、宜賓五糧液(
000858)、豚肉加工大手の河南双匯投資発展(
000895)が高い。半面、原油高と人民元安を嫌気して中国国際航空(
601111)、中国南方航空(
600029)など航空株が大幅安。新華人寿保険(
601336)など保険株が軟調に推移した。造船大手の中国船舶重工(
601989)、通信キャリアの中国聯合網絡通信(
600050)、医薬の上海復星医薬(
600196)もさえない。
上海B株指数は0.46%安の345.59ポイントと続落、深センB株指数は0.25%高の1205.18ポイントと9営業日続伸した。