10日前場の香港株式市場でハンセン指数は12営業日続伸。前場終値は前日比0.68%高の31223.19ポイントだった。H株指数は0.92%高の12368.42ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で805億2000万HKドルだった。
ハンセン指数は安寄り後に前日終値を挟んでもみ合う展開だったが、プラス圏に切り返すと次第に上げ幅を広げた。高値圏での利益確定売りや米金利高による資金流出懸念などで、序盤は売りが優勢になる場面もみられたものの、投資家のリスクオン姿勢が根強いことや、上海市場が堅調に推移していることなどが買い安心につながった。結局、指数は31200ポイントを上回って前場の取引を終えた。
個別では、HSBC(
00005)や中国工商銀行(
01398)などの銀行株が買われ上昇相場をけん引した。本土不動産株の碧桂園(
02007)や華潤置地(
01109)、乳製品大手の中国蒙牛乳業(
02319)やセメント大手の安徽コンチセメント(
00914)も大きく上昇。原油高が好感されたCNOOC(
00883)などの石油株も買われている。半面、自動車メーカーの長城汽車(
02333)が安い。17年12月の新車販売台数が6カ月ぶりに減少に転じたことなどが嫌気されているもよう。吉利汽車(
00175)や東風汽車集団(
00489)なども売られている。アップル関連銘柄の瑞声科技(
02018)、台湾系食品メーカーの中国旺旺(
00151)、香港不動産大手の恒隆地産(
00101)や新鴻基地産(
00016)などもさえない。