2018-01-09 |
香港/マーケット/証券 |
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【相場見通し】方向感を欠く展開か、先高観と利益確定売りが交錯
9日の香港市場は強弱材料が入り交じり、方向感を欠いた展開が予想される。世界的に投資家のリスクオン姿勢が根強いなかで、香港市場への資金流入が続いて相場を支える半面、ハンセン指数は前日までの10連騰で10年2カ月ぶりの高値水準とあって、利益を確定する売りが出やすい。あすから週明けにかけて、中国の物価統計や貿易統計、金融統計が相次いで発表されることから、投資家が積極的な売買を見送る可能性もある。
一方、中国本土の短期金利が下がったことで資金ひっ迫懸念が後退しており、買い安心感につながりそうだ。年明けから、短期金利の指標となる上海銀行間取引金利(SHIBOR)は前日比で下落が続いている。NY市場ではダウ平均が5営業日ぶりに小幅反落したものの、S&P500とナスダック総合は5日続伸して史上最高値を更新した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)はHSBC(
00005)やテンセント(
00700)、中国建設銀行(
00939)、チャイナ・モバイル(
00941)など時価総額が大きい銘柄が総じて香港終値を上回って引けた。