週明け8日前場の香港株式市場でハンセン指数は10営業日ぶりに小幅反落。前場終値は前営業日比0.04%安の30801.06ポイントだった。H株指数は0.14%安の12194.77ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で765億1000万HKドルだった。
ハンセン指数は前週末のNY市場で3指数がそろって最高値を更新した流れを引き継ぎ、高く寄り付いたものの、ほどなくしてマイナス圏に沈んだ。これまで9営業日続伸し、心理的節目の31000ポイントを前に上値の重さが意識され、利益確定売りが出やすい状況にあった。一方、小動きで始まった上海総合指数が上げ幅を広げたこともあり、売りを急ぐ動きは限られ、中盤以降はおおむね前日終値付近でもみ合った。
個別では、保険会社の資産運用や銀行のリスク管理に対する中国当局の監督強化を嫌気して、保険大手の中国人寿保険(
02628)、中国平安保険(
02318)、中国建設銀行(
00939)など本土金融株がさえない。アジア生保のAIAグループ(
01299)も軟調。先週買われた石油メジャーのペトロチャイナ(
00857)、CNOOC(
00883)に利益確定売りが出た。スマホ部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)、瑞声科技(
02018)も安い。半面、碧桂園(
02007)、中国海外発展(
00688)など本土不動産株が大幅に続伸。不動産企業の2017年12月の販売実績が総じて堅調だったことに加え、一部地域で不動産購入規制を緩和する動きが好感されている。中国当局による石炭会社の合併再編の促進や国内航空運賃の規制緩和などの政策の恩恵を見込み、中国神華能源(
01088)など石炭株や、中国国際航空(
00753)など航空株が買いを集めた。