『香港経済日報』は2日、2018年1−3月期の「必勝株」10銘柄を発表した。第1四半期は株価を押し上げる要因が多いとして、各セクター個別の材料に注目して金融、インフラ建設、医薬、ハイテク、自動車、教育、不動産、カジノの銘柄を次の通り選び、目標株価を設定した。
◇吉利汽車(
00175)30.0HKドル:17年下期発売の新車好調。18年も10タイプを投入
◇香港証券取引所(
00388)265.0HKドル:多議決権種類株の容認で18年はIPO活況
◇中国中車(
01766)9.5HKドル:高速鉄道車両の受注単価が引き続き回復の見込み
◇テンセント(
00700)480.0HKドル:ブランド通販「唯品会」への出資や新ゲームが業績に貢献
◇睿見教育国際(
06068)5.1HKドル:新入生が3割増、粗利益率が改善
◇銀河娯楽(
00027)67.0HKドル:マカオのカジノ収入が18年に復調の見通し
◇舜宇光学科技(
02382)130.0HKドル:製品出荷量の伸びが鈍化も市場シェア上昇
◇碧桂園(
02007)15.8HKドル:開発用地を積極的に取得。賃貸振興政策も追い風
◇上海復星医薬(
02196)53.0HKドル:米カイトと合弁事業、インド製薬会社を買収
◇中国平安保険(
02318)87.0HKドル:フィンテック商品を開発、衆安在線財産保険(
06060)に出資
『香港経済日報』によると、証券会社は今年の香港株式相場の上昇率は2017年の36%に届かないものの、大型優良株がけん引する形で上昇傾向が続くとみている。ただ、18年下期は利上げや米中間選挙が投資家心理を悪化させる要因になり得るという。主要証券会社6社は総じて香港株式相場に強気の見方。ハンセン指数について最も強気な見方を示したのはJPモルガンで、目標は33000ポイントと17年終値の29919ポイントから10%上昇を見込む。半面、シティグループは下落を見込んでいる。18年末のハンセン指数の目標を29500ポイントに設定した。ほかの証券会社が示した目標は、クレディ・スイスとモルガン・スタンレーがともに31500ポイント、UBSとゴールドマン・サックスはそれぞれ32401ポイント、32000ポイント。