29日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続伸。終値は前日比0.33％高の3307.17ポイントだった。深セン成分指数も0.61％高の11040.45ポイントと続伸。上海、深セン両市場の売買代金は概算で3658億2800万元。

　上海総合指数は小安く寄り付いた後、前日終値を挟んで一進一退の展開。大引けにかけて上げ幅を広げた。終値は前日割り込んだ心理的節目の3300ポイントを小幅ながら上回り、12日以来半月ぶりの高値を付けた。今年最後の取引日とあって持ち高整理の売りが出たものの、来年は新たな政策が株式相場を押し上げるとの思惑買いが次第に優勢となった。半導体国産化や上海自由貿易区など産業政策の恩恵が期待できる銘柄が上昇した。セクター別では造船が全面高となったほか、運輸・物流、電子部品、不動産が上げた。半面、石炭や非鉄金属、酒造が下げた。

　A株市場では、大手商業銀行の中国工商銀行（601398）と中国農業銀行（601288）、不動産デベロッパーの保利房地産（600048）と新城控股集団（601155）などが上昇をけん引した。オンラインゲーム会社の巨人網絡集団（002558）、監視カメラ・システム製造の浙江大華技術（002236）が高い。一方、貴州茅台酒（600519）や江蘇洋河酒廠（002304）、宜賓五糧液（000858）など白酒メーカーの下げが目立つ。太平洋保険（601601）など保険株もさえない。

　上海B株指数は0.37％高の341.81ポイントと4日続伸。深センB株指数は0.47％高の1163.44ポイントと続伸した。