27日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反落。前場終値は前日比0.92%安の3275.78ポイントだった。深セン成分指数は1.00%安の10911.21ポイントと反落。上海、深セン両市場の売買代金は概算で4100億4200万元だった。
上海総合指数は軟調に推移した。安く寄り付いた後、前場は前日に回復した心理的節目の3300ポイントを挟んだ一進一退の展開だったが、後場に入ると下向きに転じた。年末を前に流動性の引き締め懸念が根強く、地合いを圧迫した。国家統計局が発表した11月の工業企業利益は伸びが10月から大幅に鈍化したことも売り材料となった。終盤に一時は下落率が1%を超えたが、同水準では下げ渋った。結局前日の上昇分がすべて帳消しとなり、終値は12月18日以来の安値を付けた。
A株市場では、金融株が下げを主導。中国平安保険(
601318)、中国人寿保険(
601628)など保険株が全面安となったほか、招商銀行(
600036)など銀行株や、東方証券(
600958)、中信証券(
600030)など証券株がそろって軟調。航空の中国南方航空(
600029)、中国国際航空(
601111)、医薬の上海復星医薬(
600196)、江蘇恒瑞医薬(
600276)、「ニューリテール」関連の永輝超市(
601933)、蘇寧雲商集団(
002024)、ハイテク関連の杭州海康威視数字技術(
002415)、科大訊飛(
002230)が売られた。家電の珠海格力電器(
000651)、美的集団(
000333)も安い。半面、陝西煤業(
601225)、中国神華能源(
601088)など石炭株や、洛陽モリブデン(
603993)など非鉄金属株、紫金鉱業集団(
601899)など産金株が堅調。新エネルギー自動車のBYD(
002594)が大幅逆行高。リビアでのパイプラインの爆発を受けて原油相場が上昇する中、石油のペトロチャイナ(
601857)、シノペック(
600028)が買われた。
上海B株指数は0.12%高の338.17ポイントと続伸、深センB株指数は0.23%安の1151.22ポイントと反落した。