27日前場の香港株式市場でハンセン指数は小幅に3営業日続伸。前場終値は前日比0.03%高の29586.32ポイントだった。H株指数は0.24%高の11680.95ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で425億4000万HKドル。
ハンセン指数は方向感に欠けた。高く寄り付いて始まったものの、本土相場がおおむねマイナス圏で推移するなか、買いの勢いは弱かった。年末を控えて積極的な売買を見送るムードも漂う。指数は序盤以降、何度かマイナス圏に沈む場面もみられたが、前引けにかけて前日終値付近でのもみ合いを続け、結局、プラス圏で前場の取引を終えた。
個別では、碧桂園(
02007)や万科企業(
02202)などの本土不動産株が高い。リビアのパイプライン爆破事件を受けた原油高でCNOOC(
00883)やシノペック(
00386)も上昇。本土4大商業銀行の中国建設銀行(
00939)や中国銀行(
03988)も堅調に推移している。半面、米アップルのiPhoneX販売見通しの引き下げが伝わったことが嫌気され、スマホ部品メーカーの瑞声科技(
02018)や舜宇光学科技(
02382)が大幅下落。IT大手のテンセント(
00700)、中国平安保険(
02318)や中国人寿保険(
02628)などの本土保険株、カジノ株の銀河娯楽(
00027)やサンズ・チャイナ(
01928)もさえない。