交銀国際控股(
03329)は最新リポートで、中国のネット専業保険最大手、衆安在線財産保険(
06060)のカバレッジを「中立」で開始した。目標株価は63HKドルに設定。衆安在線財産保険の株主である中国平安保険(
02318)とは今後、競合関係が強まる可能性を指摘。また、テンセント(
00700)やアリババ・グループ(BABA)が出資していることが同銘柄の注目要因だが、実際の事業ではこれらの株主から得られるサポートは限られるとの見方を示した。『AAストックス』が22日伝えた。
交銀国際控股は衆安在線財産保険について、収益の安定成長を確保する強み分野に欠けるとの見方を示した。2014−17年の保険料収入構成では、通販購入商品の返品を保証する保険商品の比率が低下する一方、傷害保険や健康保険の割合が増えた。消費や旅行関連が大部分を占めているものの、健康関連が増加傾向にある。また、通販保証商品で衆安在線財産保険は巨大な顧客基盤を築いているが、こうした顧客に対して他種類の保険商品の購入を勧誘する手立てを欠いていると指摘した。
業績予想に関しては、2017年EPSが−0.14元、18−19年が0.38元、0.73元とした。
交銀国際控股の株価は日本時間午後3時59分現在、前日比0.15%高の67.20HKドルで推移している。