中国でセメント生産首位の中国建材(
03323)と同4位の中国中材(
01893)は18日大引け後、2社の合併計画が中国商務部による独占禁止法に基づいた審査を通過したと発表した。
両社それぞれの筆頭株主である国有企業2社は今年3月、中国政府が推進する供給側改革の下で経営を統合。中国中材を傘下に抱える中国中材集団有限公司は、中国建材を傘下に抱える中国建材集団有限公司の完全子会社となり、これを受けて、中国建材と中国中材は今年9月に吸収合併を発表した。
これまでのところ、吸収合併は2社の株主総会で可決されたほか、国務院国有資産監督管理委員会の認可を取得しており、合併に伴うA株市場での株式公開買付(TOB)義務の免除も認められた。現在はCSRCの認可待ち状況にあり、吸収合併が実施されれば、中国中材は上場廃止となる。