21日のNY株式相場はおおむね堅調。前日に税制改革法案が可決され、減税の恩恵が大きいとみられるエネルギーや金融株が上昇。一方、高配当利回りセクターの公益、不動産は利益確定売りが続いた。IT株も小幅続落。インテルなどの半導体株が軟調だった。ダウ平均は一時124米ドル高まで上昇し史上最高値に迫ったが、55.64米ドル高(+0.23%)と上昇幅を縮小して終了。S&P500は0.20%高、ナスダック総合も0.06%高となり、3指数がそろって3日ぶりに反発した。
クリスマス休暇を控え市場参加者が少ないなか、朝方に発表された経済指標は軟調なものが多かったが、主要3指数は上昇してスタートした。原油高や減税による収益改善が期待され、ヘス(+5.34%)、アパッチ(+4.97%)などが軒並み高。S&P500のエネルギー株指数が2.08%高と上昇率トップとなった。金融株も軒並み高。減税による増益分をボーナスなどで従業員に還元すると発表したウェルズ・ファーゴが2.44%高となったほか、ゴールドマン・サックスが2.28%高、JPモルガン・チェース、シティグループ、バンク・オブ・アメリカも1%以上値上がりした。一方、四半期配当の見送りが嫌気された電力・ガスのPG&E(-12.95%)を筆頭に公益株が軒並み下落した。個別では決算が好感されたアクセンチュアが1.61%高となった一方、利益が市場予想を下回ったカーマックスが3.61%安。引け後に決算を発表したナイキは時間外で小幅高で推移。
海外市況
指標 寄値 高値 安値 終値 前日比 騰落率
NYダウ 24778.26 24850.91 24766.27 24782.29 55.64 0.23
S&P500 2683.02 2692.64 2682.40 2684.57 5.32 0.20
NASDAQ 6972.88 6992.63 6961.21 6965.36 4.40 0.06
CME225先物 22805.00 22910.00 22690.00 22790.00 -10.00 -0.04
FT100 7525.22 7609.69 7517.88 7603.98 78.76 1.05
DAX 13065.79 13137.71 13013.63 13109.74 40.57 0.31
為替(ドル/円) 113.40 113.64 113.20 113.30 -0.10 -0.09
WTI先物 58.02 58.38 57.63 58.36 0.27 0.47
金(Gold)先物 1268.80 1272.50 1266.00 1270.60 1.00 0.08
※CME225先物は円建て。前日比は前日の大証日中終値比を記載。