香港の後発医薬品メーカー、雅各臣科研製薬(
02633)は20日大引け後、上海復星医薬(
02196/
600196)の全額出資子会社である上海復宏漢霖生物技術股フン有限公司(上海復宏漢霖)と資本業務提携で合意したと発表した。雅各臣科研製薬が上海復宏漢霖に9900万元(1500万米ドル)を出資し、抗がん剤のトラスツズマブのバイオシミラー(バイオ後続品)事業権を取得する。
上海復宏漢霖が第三者割当増資で発行する新株5540万株のうち約440万株を雅各臣科研製薬が引き受けることで合意した。1株あたり引受価格は22.71元。雅各臣科研製薬は現時点で上海復宏漢霖株を保有していない。増資により上海復宏漢霖の登録資本金は3億9400万元から4億4900万元に拡大する。
上海復宏漢霖は主にモノクローナル抗体のバイオシミラーを手掛ける。同社は雅各臣科研製薬にトラスツズマブの製造販売を香港とマカオで行う独占的権利を与える(期間10年)ことで合意。合意成立に伴い、雅各臣科研製薬は上海復宏漢霖に100万米ドルを支払う。さらに正式契約と、香港衛生署に認可取得の際にそれぞれ50万米ドル、100万米ドルを支払う。