2017-12-21 |
香港/マーケット/証券 |
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【相場見通し】軟調な展開か、クリスマス休暇控え見送りムード
21日の香港市場は低調な商いの下で軟調な値動きか。週明けにクリスマス休暇を控え、積極的な売買を見送るムードが強まると予想する。中国本土からの資金流入も足元で細り気味だ。相互取引制度を通じた「港股通」(サウスバウンド・トレーディング)は、20日まで3日連続の売り越しだった。中国本土相場の伸び悩みも意識されるだろう。最近の上海総合指数は3300ポイント付近での上値の重さが目立つ。
米国の株安と長期金利の上昇も投資家心理を冷やしそうだ。米上下両院が20日までに税制改革法案を可決すると、ダウ平均など主要3指数がそろって小幅に下げた。長期金利の指標である10年物国債利回りはが約9カ月ぶりの高水準にある。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、テンセント(
00700)やチャイナ・モバイル(
00941)、中国工商銀行(
01398)など時価総額が大きい銘柄が総じて香港終値を下回った。ただ、欧州の銀行最大手HSBC(
00005)は上回って引けた。