20日のNY株式相場は小幅続落。下院で税制改革法案が再可決され、法案が上下両院を通過したが、利益確定売り圧力が上値を抑えた。朝方は3指数そろって上昇してスタートしたが、アップル、アルファベット、フェイスブックなどの主力株が寄り後に軟調に転じた。米長期利の上昇が嫌気され、不動産や公益などの高配当利回りセクターにも売りが強まった。一方、原油相場の続伸を受けてエネルギー株が軒並み高となった。ダウ平均は一時100米ドル近く上昇したが、28.10米ドル安(-0.11%)で終了。S&P500は0.08%安、ナスダック総合が0.04%安と、小幅ながら3指数そろっての2日続落となった。
朝方に発表された米11月中古住宅販売件数が約11年ぶりの強い結果となったが、史上最高値圏で推移する米国株をもう一段押し上げる力はなかった。税制改革法案が上下両院で可決され、ホワイトハウスからは、トランプ米大統領が年内に法案に署名する見通しが伝えられた。為替市場ではドル高が進み、米10年債利回りは3月20日以来となる2.5%台まで上昇した。株式市場ではS&P500の不動産株が1.08%安、公益株が0.78%安となったほか、金融株も0.25%安と下落した。個別では決算が好感されたフェデックスが3.52%高、大型設備投資やボーナス支給を発表したAT&Tが1.31%高となった。
海外市況
指標 寄値 高値 安値 終値 前日比 騰落率
NYダウ 24838.09 24852.44 24697.11 24726.65 -28.10 -0.11
S&P500 2688.18 2691.01 2676.11 2679.25 -2.22 -0.08
NASDAQ 6991.26 6991.26 6935.42 6960.96 -2.89 -0.04
CME225先物 22785.00 22900.00 22770.00 22825.00 -35.00 -0.15
FT100 7544.09 7550.60 7511.45 7525.22 -18.87 -0.25
DAX 13244.27 13252.67 13026.11 13069.17 -146.62 -1.11
為替(ドル/円) 112.89 113.47 112.84 113.41 0.52 0.46
WTI先物 57.66 58.12 57.44 58.09 0.53 0.92
金(Gold)先物 1264.80 1271.40 1264.40 1269.60 5.40 0.43
※CME225先物は円建て。前日比は前日の大証日中終値比を記載。