20日の香港株式市場でハンセン指数は3日ぶりに反落。終値は前日比0.07%安の29234.09ポイントだった。H株指数は0.31%安の11505.88ポイント。メインボードの売買代金は概算で802億8000万HKドル。
ハンセン指数は方向感に欠けた。小安く寄り付いて始まると、前場は前日終値を挟んだ一進一退の値動きを続け、後場は小安い水準でもみ合った。指数は前日に約3週間ぶりの高値を更新しただけに、目先の利益を確定する売りが出やすい状況だった。きょう閉幕する中央経済工作会議の結果が伝わるのを前に様子見ムードも漂った。一方、指数は20日移動平均(大引け時点で29124.98ポイント)付近では底堅さをみせた。
ハンセン指数構成銘柄では、不動産デベロッパーの碧桂園(
02007)の下げが目立ったほか、テンセント(
00700)や舜宇光学科技(
02382)、瑞声科技(
02018)といったIT・ハイテク銘柄が売られた。自動車株の吉利汽車(
00175)、保険株のAIAグループ(
01299)や中国人民財産保険(
02328)も軟調に推移した。半面、食品・飲料銘柄の中国蒙牛乳業(
02319)や中国旺旺(
00151)が逆行高を演じた。香港不動産株の長江実業集団(
01113)や九龍倉置業地産(
01997)も高い。マカオカジノのサンズ・チャイナ(
01928)も堅調に推移した。
H株では、新華人寿保険(
01336)や中国人民保険(
01339)などの保険株が総じて下落。セメントメーカーの中国中材(
01893)や中国建材(
03323)、自動車メーカーのBYD(
01211)や長城汽車(
02333)、不動産大手の万科企業(
02202)なども売られた。半面、航空大手の中国東方航空(
00670)や中国南方航空(
01055)、中国国際航空(
00753)が逆行高を演じた。中国科学院系コングロマリットの聯想控股(
03396)、風力発電設備メーカー大手の新疆金風科技(
02208)、鉄道向け電力制御システム大手の株洲中車時代電気(
03898)なども大きく買われた。