19日のNY株式相場は3日ぶり反落。下院で税制改革法案が可決され、夕方には上院でも採決される見通しとなったが、テクノロジー株を中心に利益確定売りが強まった。アナリストの投資判断引き下げを受けてアップルが約1%下落したほか、ゴールドマン・サックスやビザが売られ指数を押し下げた。前日までの2日間で283.54米ドル高(+1.16%)となったダウ平均は37.45米ドル安(-0.15%)と小幅に下落して終了。S&P500とナスダック総合もそれぞれ0.32%安、0.44%安となり、3指数そろって3日ぶりの反落となった。
取引時間前に発表された米11月住宅着工件数・建設許可件数がともに市場予想を上回る結果となったほか、税制改革実現への期待も背景にダウ平均とS&P500が上昇してスタートした。ただ、一部アナリストがアップルの投資判断を引き下げたことをきっかけにテクノロジー株などに利益確定売りが強まった。S&P500のIT株指数は前日時点で年初から約40%上昇したが、19日は0.53%安と反落した。高配当利回りセクターの不動産、公益、通信サービスも長期債利回りの上昇が嫌気され軒並み安となった。個別では、決算が好感されたダーデン・レストランツが6.79%高となり、S&P500の上昇率トップとなった。
海外市況
指標 寄値 高値 安値 終値 前日比 騰落率
NYダウ 24834.38 24850.11 24715.60 24754.75 -37.45 -0.15
S&P500 2692.71 2694.44 2680.74 2681.47 -8.69 -0.32
NASDAQ 6991.25 6995.88 6951.49 6963.85 -30.91 -0.44
CME225先物 22985.00 23000.00 22760.00 22765.00 -35.00 -0.15
FT100 7537.01 7563.49 7534.08 7544.09 7.08 0.09
DAX 13314.73 13338.91 13213.19 13215.79 -96.51 -0.73
為替(ドル/円) 112.55 113.08 112.51 112.89 0.34 0.30
WTI先物 57.34 57.80 57.20 57.56 0.34 0.59
金(Gold)先物 1265.40 1268.60 1262.30 1264.20 -1.30 -0.10
※CME225先物は円建て。前日比は前日の大証日中終値比を記載。