19日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続伸。終値は前日比0.88%高の3296.54ポイントだった。深セン成分指数は1.05%高の11074.99ポイントと4営業日ぶりに反発。上海、深セン両市場の売買代金は概算で3328億5500万元。
上海総合指数は安寄り後に切り返すと、その後は段階的に上げ幅を拡大する展開。米国の税制改革実現期待を背景とした前日の世界的な株高が投資家心理を強気に傾けた。足元で上値抵抗として意識されていた10日移動平均(大引け時点で3288.51ポイント)を上回る水準で終えた。セクター別では保険、銀行、航空、酒造などが買われた一方、石炭、鉄鋼、非鉄、宝飾品などが売られた。
A株市場では、前日に2017年の保険料収入が初の5000億元超えを達成したと発表した中国人寿保険(
601628)をはじめ、中国平安保険(
601318)など保険株が軒並み高。中国工商銀行(
601398)、中国農業銀行(
601288)など4大国有銀行もそろって上昇し、相場の上昇をけん引した。中国国際航空(
601111)、中国南方航空(
600029)の上げも目立った。一方、石炭大手の中国神華能源(
601088)、洛陽モリブデン(
603993)、インフラ建設の中国鉄建(
601186)などが売られた。スマホ用タッチスクリーンメーカー最大手、欧菲光科技(
002456)もさえない。
上海B株指数は0.35%高の338.32ポイントと続伸、深センB株指数は1.04%高の1156.31ポイントと4営業日ぶりに反発。