19日前場の香港株式市場でハンセン指数は続伸。前場終値は前日比0.83%高の29291.07ポイントだった。H株指数は0.98%高の11527.53ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で502億2000万HKドル。
ハンセン指数は高く寄り付いた後、上げ幅を広げる展開。米税制改革の実現期待を背景に、前日のNY市場で3指数がそろって最高値を更新したことが好感された。外部環境の改善で投資家はリスクを取りやすくなり、買い優勢で推移した。本土市場で小安く始まった上海総合指数が上昇に転じたことも安心感につながった。もっとも、29300ポイントを上回る水準では伸び悩んでいる。クリスマス休暇や年末を控えて商いが薄くなる中、一段高には勢いを欠いた。
個別では、NY市場でハイテク比率の高いナスダック総合が一時7000ポイント台に乗せたことを受け、IT関連の舜宇光学科技(
02382)、瑞声科技(
02018)、テンセント(
00700)が買われて上昇を主導。中国平安保険(
02318)、中国人寿保険(
02628)、AIAグループ(
01299)など保険株が大幅高。半面、通信キャリアのチャイナ・ユニコム(
00762)が続落したほか、ワーフ(
00004)、恒基兆業地産(
00012)、新鴻基地産(
00016)など香港不動産関連がさえない。