13日の香港株式市場でハンセン指数は反発。終値は前日比1.49%高の29222.10ポイントだった。H株指数は1.83%高の11519.79ポイント。メインボードの売買代金は概算で1067億5000万HKドル。
ハンセン指数は高寄り後に一時マイナス圏に沈んだが、その後はプラス圏で推移した。指数は28700ポイント付近を下値に買い戻しが優勢となるなか、前場は29000ポイント手前でもみ合う展開。後場に入ると、資金需給の引き締まりに対する警戒感が和らいだ本土相場が堅調に推移したことや、相互取引制度を通じた中国本土市場からの「南向き資金」の流入が相場を支え、指数は29000ポイントを回復。その後も上げ幅を広げると、結局、2週間ぶりの高値圏できょうの取引を終えた。
ハンセン指数構成銘柄では、中国建設銀行(
00939)、中国工商銀行(
01398)、HSBC(
00005)などの銀行株や、カジノ株の銀河娯楽(
00027)やサンズ・チャイナ(
01928)が大きく買われて相場の上昇をけん引。前場に軟調だったIT大手のテンセント(
00700)が後場に入って買い戻された。中国石油メジャーのペトロチャイナ(
00857)や通信キャリア大手のチャイナ・ユニコム(
00762)も買われた。半面、中国の光学部品メーカーやアップル関連銘柄の瑞声科技(
02018)が逆行安を演じた。香港不動産投資信託のLink REIT(
00823)や本土電力大手の華潤電力控股(
00836)もさえなかった。
H株では、航空大手の中国国際航空(
00753)が大幅高。中国−英国路線の大幅増便が伝わったことなどが好感されたもよう。鉄道車両メーカーの中国中車(
01766)や傘下の株洲中車時代電気(
03898)、不動産大手の万科企業(
02202)も高い。証券株の中国銀河証券(
06881)や華泰証券(
06886)なども買われた。半面、本土保険株の中国太平洋保険(
02601)や新華人寿保険(
01336)が逆行安を演じた。非鉄金属株の洛陽モリブデン(
03993)や家電株の海信科龍電器(
00921)などもさえなかった。