13日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反発。終値は前日比0.68%高の3303.04ポイントだった。深セン成分指数は0.91%高の11143.89ポイントと反発。上海、深セン両市場の売買代金は概算で3361億1100万元。
上海総合指数は小安く寄り付いた。前場は前日終値を挟んだ一進一退の展開だったが、後場に入ると、家電、食品・飲料、航空など消費関連を中心に買いが入り、指数は上向きに転じた。結局、心理的節目の3300ポイントを回復して終えた。前日に大幅反落した後とあって、自律反発を狙った買いが入りやすかったほか、中国人民銀行(中国銀行)による公開市場操作は3日連続で供給超過となり、資金需給の引き締まりに対する警戒感がやや和らいだもよう。もっとも、あすの11月主要経済指標の発表や、来週18−20日とされる中央経済工作会議の開催を控えて様子見気分も漂い、売買代金は低水準にとどまった。
A株市場では、航空の中国国際航空(
601111)、中国南方航空(
600029)、上海吉祥航空(
603885)が大幅高。ビール大手の青島ビール(
600600)、家電メーカーの青島海爾(
600690)、美的集団(
000333)、酒造の瀘州老窖(
000568)、宜賓五糧液(
000858)の上昇が目立った。前場軟調だった中国工商銀行(
601398)、中国平安保険(
601318)など金融株の一角が反発した。半面、洛陽モリブデン(
603993)など非鉄金属株、安徽コンチセメント(
600585)、北京金隅(
601992)などセメント株が安い。深セン欧菲光科技(
002456)、歌爾(
002241)など深セン市場に上場する電子・IT関連株の一角が売られた。
上海B株指数は0.16%高の337.38ポイント、深センB株指数は0.89%高の1157.35ポイントとともに反発した。