13日前場の香港株式市場でハンセン指数は反発。前場終値は前日比0.28%高の28873.21ポイントだった。H株指数は0.19%高の11333.79ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で526億1000万HKドル。
ハンセン指数は高寄り後に一時マイナス圏に沈んだが、その後はプラス圏でもみ合う展開だった。指数は前日に50日移動平均(12日大引け時点で28811.42ポイント)を下回る水準で引けており、安値拾いの買い戻しが入りやすい状況。相互取引を通じた中国本土市場からの南向き資金の流入が続いていることも相場を支え、前場中盤にかけて上げ幅を広げた。ただ、本土相場が軟調に推移するなか、心理的節目の29000ポイントを前に上値は重い。米国ではきょうの米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表、中国では14日の主要経済指標の発表といった経済イベントを控えており様子見ムードも漂っている。
個別では、カジノ株の銀河娯楽(
00027)やサンズ・チャイナ(
01928)、航空株の中国国際航空(
00753)が高い。HSBC(
00005)や中国建設銀行(
00939)などの銀行株が買われ相場を下支えしている。中国石油メジャーのペトロチャイナ(
00857)や通信キャリア大手のチャイナ・ユニコム(
00762)も買われている。半面、前日に大きく下げたテンセント(
00700)や舜宇光学科技(
02382)、瑞声科技(
02018)といったIT銘柄が続落している。AIAグループ(
01299)や中国人寿保険(
02628)などの保険株が総じて軟調。自動車メーカーの東風汽車集団(
00489)や広州汽車集団(
02238)も売られている。