週明け11日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続伸。終値は前営業日比0.98%高の3322.20ポイントだった。深セン成分指数は1.90%高の11143.26ポイントと大幅に続伸した。上海、深セン両市場の売買代金は概算で4020億600万元。
上海総合指数は総じてプラス圏を堅調に推移した。寄り付き直後に小安くなったが、すぐに切り返すと上げ幅を広げ、前場半ばには節目の3300ポイントを回復。その後、3305ポイント付近では一時、上値の重さが意識される場面も見られたが、終盤に上げ足を速め、この日の高値で終えた。習近平総書記(国家主席)がビッグデータ戦略の実施とデジタルインフラ施設の整備を加速するよう指示したと伝わったほか、金融当局がきょう公開市場操作(オペ)を実施し、200億元を市場に供給したことなどを受けて市場心理が改善した。セクター別ではIT・ソフト、保険、非鉄、石油などが買われる一方、銀行や証券、インフラ建設などの一角が売られた。
A株市場では、政策支援への期待が膨らみ、上海拠点のIDCサービス大手、上海数据港(
603881)がストップ高を付けたほか、大手LED用チップメーカー三安光電(
600703)、通信機器大手の中興通訊(
000063)が6%近く上昇。中国平安保険(
601318)、中国太平洋保険(
601601)など保険株が軒並み高となり、指数を押し上げた。商品市場の上昇を手掛かりに、石油大手のペトロチャイナ(
601857)、洛陽モリブデン(
603993)、などもしっかり。一方、当局が広発銀行に過去最大となる7億元超の罰金処分を下したことが嫌気され、民生銀行(
600016)、交通銀行(
601328)など銀行株の一角が売られ、相場の足かせになった。このほか、インフラ建設株の中国鉄建(
601186)、中国交通建設(
601800)がさえない。
上海B株指数は0.82%高の338.09ポイント、深センB株指数は0.96%高の1148.53ポイントとともに続伸した。