8日の香港株式市場でハンセン指数は大幅に続伸。終値は前日比1.19%高の28639.85ポイントだった。H株指数は1.25%高の11289.57ポイント。メインボードの売買代金は概算で1154億3000万HKドル。
ハンセン指数は堅調に推移した。前場後半に上値抵抗と意識されている28500ポイントを上抜き、その後は次第に上げ幅を広げた。前日のNY市場でナスダック指数が続伸した流れを引き継ぎ、ハイテク株を中心に買い戻す動きが加速し、投資家のリスク許容度の改善につながった。きょう発表された11月の中国貿易統計が予想を大幅に上回ったことや、本土市場で主要指数がそろって上昇して終えたことも好感された。もっとも、50日移動平均(大引け時点で28755.75ポイント)が近づく28700ポイント付近では伸び悩んだ。
ハンセン指数構成銘柄では、IT大手のテンセント(
00700)、アップル関連銘柄の瑞声科技(
02018)、スマートフォン用カメラモジュール大手の舜宇光学科技(
02382)や、本土保険大手の中国平安保険(
02318)が大幅に続伸。前日に構成銘柄で下落率1位だった自動車メーカーの吉利汽車(
00175)が反発。今週4日から指数構成銘柄に加わった不動産の碧桂園(
02007)が6%近い上昇。半面、香港鉄路(
00066)、長江和記実業(
00001)、電能実業(
00006)など香港地場系銘柄の下げが目立った。通信キャリアのチャイナ・ユニコム(
00762)、チャイナ・モバイル(
00941)もさえない。
H株では、証券会社の強気見通しを手がかりに医薬品大手の上海復星医薬(
02196)が大幅高。新華人寿保険(
01336)、中国人民財産保険(
02328)など本土保険株、中国建材(
03323)、安徽コンチセメント(
00914)など建材株が買いを集めた。半面、発電設備専門建設会社の中国能源建設(
03996)、油田サービスのシノペック石油工程技術服務(
01033)、中海油田服務(
02883)が逆行安。自動車は高安まちまち。BYD(
01211)、広州汽車集団(
02238)が買われた一方、11月の新車販売台数が3%増にとどまった東風汽車集団(
00489)は下落した。