7日前場の香港株式市場でハンセン指数は3日ぶりに反発。前場終値は前日比0.01%高の28226.37ポイントだった。H株指数は0.18%安の11142.51ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で664億6000万HKドル。
ハンセン指数は高寄りで始まり、一時は28400ポイント台後半まで上げ幅を広げたものの勢いは続かず、前場中盤にはマイナス圏に沈む展開となった。前日に続落して今年最大の下げ幅となった後とあって、寄り付き当初は買い戻しが優勢。ただ、中国本土相場が軟調に推移するなか、中国当局による金融市場への監督強化や、年末に向けた資金需給の引き締まり観測への警戒感、香港と中国本土の短期金利の上昇が嫌気された。指数は後場中盤以降、前日終値を挟んでもみ合いを続け、かろうじてプラス圏で前場の取引を終えた。
個別では、IT大手のテンセント(
00700)やアップル関連銘柄の瑞声科技(
02018)が高い。前日のNY市場でハイテク株主体のナスダック総合が4営業日ぶりに反発したことなどが好感されているもよう。衛生用品大手の恒安国際集団(
01044)、マカオカジノのサンズ・チャイナ(
01928)、本土保険大手の中国平安保険(
02318)なども買われている。半面、朝方買われていた自動車株の吉利汽車(
00175)や東風汽車集団(
00489)、BYD(
01211)、長城汽車(
02333)が安い。不動産株の碧桂園(
02007)や華潤置地(
01109)、万科企業(
02202/
000002)なども大きく売られている。アジア生保大手のAIAグループ(
01299)、本土証券大手の中国銀河証券(
06881)もさえない。