2017-12-06 |
香港/マーケット/証券 |
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香港前引け:続落、中国の資金引き締まりや中東情勢を警戒
6日前場の香港株式市場でハンセン指数は続落。前場終値は前日比1.25%安の28481.64ポイントだった。H株指数は全面安となり、1.80%安の11277.89ポイント。メインボードの売買代金は概算で777億5600万HKドル。
ハンセン指数は序盤に前日終値付近でもみ合った後、下げ幅を急拡大。幅広いセクターで売りが優勢となり、下値支持として意識された50日移動平均(前引け時点で28725.14ポイント)を割り込んで引けた。中国当局による金融市場への監督強化への警戒感が根強い上、年末や来年2月の春節にかけて資金需給が引き締まるとの懸念が広がった。中国人民銀行(中央銀行)が今月に入って公開市場操作(オペ)による資金供給を停止しており、リバースレポ(売り戻し条件付き債券購入)の償還に伴う資金吸収が月初来で5400億元に達している。前日のNY市場やきょうのアジア主要市場の下落も投資家心理を悪化させた。トランプ米大統領が6日にエルサレムをイスラエルの首都として認定すると伝わり、中東情勢の緊迫化が警戒されている。
個別では、自動車メーカーの吉利汽車(
00175)、スマートフォン部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)と瑞声科技(
02018)が大幅に続落。中国IT大手のテンセント(
00700)や大型金融株の中国建設銀行(
00939)、中国平安保険(
02318)、HSBC(
00005)が軒並み売られた。半面、米法人税の引き下げによる米子会社の増益期待で万洲国際(
00288)がしっかり。恒安国際集団(
01044)、ハンセン銀行(
00011)も逆行高を演じた。