2017-12-05 |
香港/業界動向/証券 |
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フィデリティ幹部、「18年の本土資金はより幅広い香港銘柄に投資」
フィデリティ・インターナショナルの株式投資部門のキャサリン・ヨン氏は、2018年の香港株式市場の展望について、2018年は相互取引制度を通じて流入する中国本土資金の投資がより幅広いセクターに拡大するとの見方を示した。『経済通』が5日伝えた。
ヨン氏は米市場では上昇相場が8年続いているが、新興市場では18カ月しか経っていないと指摘。18年も新興地域に対する投資意欲は続き、中国市場も混合所有制改革が進む中、鉄道や航空関連銘柄に期待できるとした。一方、本土資金の香港市場への流入について、これまでの投資対象はテンセント(
00700)や吉利汽車(
00175)、融創中国(
01918)など不動産、テクノロジー、消費関連が中心だったが、18年は優良株や割安の小型株にも対象が広がってくるとの見方を示した。
また、ヨン氏は中国株の配当利回りについて、現時点で1.9%だが、19年には3.0%まで上昇するとし、海外からの中国株への投資意欲が高まると予測した。