5日前場の香港株式市場でハンセン指数は反落。前場終値は前日比0.30%安の29051.63ポイントだった。H株指数は0.29%高の11551.85ポイント。メインボードの売買代金は概算で554億7600万HKドル。
ハンセン指数はマイナス圏でもみ合い。前日のNY市場でハイテク株主体のナスダック総合株価指数が大幅に続落し、香港市場のハイテク株が売られて相場の重荷だった。中国人民銀行(中央銀行)が3営業日連続で公開市場操作(オペ)を見送った上、香港ドルの香港銀行間取引金利(HIBOR)の高止まりも投資家心理を冷やした。もっとも、ハンセン指数はおおむね心理的節目の29000ポイントを超える水準で推移し、下値は限られた。安く始まった上海総合指数が小幅高に転じて午前の取引を終え、香港の金融株や建設株に買いが波及した。寄り付き直後に発表された11月の財新中国サービス業購買担当者景気指数(PMI)が前月と比べ0.7ポイント上昇し、好感されたもよう。
個別では、中国IT大手のテンセント(
00700)とスマートフォン光学部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)が安い。金利上昇に敏感な香港不動産株の信和置業(
00083)、新鴻基地産(
00016)も売られた。前日3%超上げた万洲国際(
00288)と碧桂園(
02007)はそろって反落。一方、石油株のCNOOC(
00883)とシノペック(
00386)、不動産系コングロマリットのワーフ(
00004)が続伸した。石炭株の中国神華能源(
01088)の反発も目立つ。