5日の香港市場でハンセン指数は反落して始まった。前日のNY市場でハイテク株主体のナスダック総合が大幅に続落し、香港市場でも関連株が売られている。中国人民銀行(中央銀行)が3営業日連続で公開市場操作(オペ)を見送ったことで、年末に向けた中国の資金需給の引き締まり懸念も強まった。
ただ、ハンセン指数は節目の29000ポイントを割り込んで寄り付いたものの、ほどなく同水準を回復。日本時間午前10時47分現在、前日比0.19%安の29083.01ポイントで推移している。個別では、IT・ハイテク関連のテンセント(
00700)、舜宇光学科技(
02382)が下落。香港銀行間取引金利(HIBOR)の高止まりを受けて九龍倉置業地産(
01997)、新鴻基地産(
00016)も安い。半面、石油株のシノペック(
00386)とCNOOC(
00883)、生保大手の中国平安保険(
02318)が上昇し、一定の下支えとなっている。