週明け4日の香港株式市場でハンセン指数は6営業日ぶりに反発。終値は前日比0.22%高の29138.28ポイントだった。H株指数は0.60%高の11518.07ポイント。メインボードの売買代金は概算で1086億1000万HKドル。
ハンセン指数は安く寄り付いた。中国当局の金融市場に対する監督強化や、年末を控えた資金需給の引き締めを嫌気し、一時は約2週間半ぶりに29000ポイントを割り込んだ。ただ、売り一巡後はプラス圏に浮上。先週が5日続落だっただけに、値ごろ感が出た銘柄に安値拾いの買いが入った。もっとも、上値抵抗として意識される20日移動平均(大引け時点で29330ポイント)に近づく水準で伸び悩み、後場はもみ合いながら上げ幅を縮小した。本土市場が総じて軟調に推移したことが重しとなったほか、中国の11月の貿易統計や米雇用統計の発表を週後半に控え、様子見気分も漂った。
ハンセン指数構成銘柄では、IT大手のテンセント(
00700)が安寄り後に上げに転じたほか、先週下げがきつかった本土保険大手の中国平安保険(
02318)が反発し、指数を押し上げた。自動車メーカーの吉利汽車(
00175)や前週末に安かった豚肉大手の万洲国際(
00288)の上昇が目立ったほか、きょうからハンセン指数構成銘柄に加わった碧桂園(
02007)が高い。半面、香港の短期金利の高止まりを嫌気して、恒隆地産(
00101)、恒基兆業地産(
00012)など香港不動産デベロッパーが総じて安い。東亜銀行(
00023)、ハンセン銀行(
00011)など香港銀行株もさえない。
H株では、証券会社による強気投資判断を材料にビール大手の青島ビール(
00168)が大幅高。海運の中遠海運控股(
01919)、風力発電設備の新疆金風科技(
02208)、航空の中国南方航空(
01055)、中国東方航空(
00670)、中国国際航空(
00753)が買われた。半面、11月の大型トラック販売台数が今年に入ってから初めての前年割れとなったことを嫌気し、ディーゼルエンジン大手のウェイチャイ・パワー(
02338)が大幅安。きょうからH株指数構成銘柄から除外された龍源電力(
00916)が下げた。港湾運営の大連港(
02880)、秦皇島港(
03369)もさえない。