週明け4日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反落。終値は前営業日比0.24%安の3309.62ポイントだった。深セン成分指数は0.01%高の11014.55ポイントと小幅に続伸した。上海、深セン両市場の売買代金は概算で4072億9300万元。
上海総合指数は、安く始まった後、前週末終値を挟んでもみ合いとなり、方向感を欠いた。当局がネット経由の小額融資業務に対する規制強化を発表したこと受けた金融監督の強化への警戒感に加え、年末に向けた資金需給の引き締まりなどが相場の重しになった。中盤には一時高くなる場面も見られたが、勢いは弱かった。後場に入ると再び下げ幅を広げた。3305ポイント付近が下値支持ラインとして意識され、心理的節目の3300ポイントは守ったものの、終値ベースで8月24日以来の安値を付けた。セクター別では証券や石炭、鉄鋼などが売られた半面、保険、航空、酒造、石油が買われた。
A株市場では、招商証券(
600999)、海通証券(
600837)など証券株が安い。中国銀河証券(
601881)は5%超下げた。石炭大手の中国神華能源(
601088)、鉄鋼大手の宝山鋼鉄(
600019)、アンガン・スチール(
000898)なども売られ指数を押し下げた。一方、中国平安保険(
601318)、新華人寿保険(
601336)など保険株が軒並み買われ、相場を下支えた。航空株の中国南方航空(
600029)、中国国際航空(
601111)がともに上昇。原油相場の上昇を受け、ペトロチャイナ(
601857)、シノペック(
600028)もしっかり。
上海B株指数は0.45%安の341.03ポイントと反落、深センB株指数は0.74%高の1147.73ポイントと続伸した。