週明け4日前場の香港株式市場でハンセン指数は6営業日ぶりに反発。前場終値は前日比0.71%高の29281.13ポイントだった。H株指数は1.30%高の11598.27ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で634億9000万HKドル。
ハンセン指数は安く寄り付いた。中国当局の金融市場に対する監督強化や、年末を控えた資金需給の引き締めを嫌気し、一時は約2週間半ぶりに29000ポイントを割り込んだ。ただ、売り一巡後はプラス圏に浮上。先週が5日続落だっただけに、値ごろ感が出た銘柄に安値拾いの買いが入り、指数は次第に上げ幅を広げた。本土市場で安く始まった上海総合指数が切り返して前場の取引を終えたことも投資家心理の改善につながった。
個別では、IT大手のテンセント(
00700)が安寄り後に上げに転じ、指数を押し上げた。先週下げがきつかった本土保険大手の中国平安保険(
02318)が4%近い上昇。前週末に安かった豚肉大手の万洲国際(
00288)、アップル関連銘柄の瑞声科技(
02018)も反発したほか、きょうからハンセン指数構成銘柄に加わった碧桂園(
02007)が高い。半面、香港銀行の東亜銀行(
00023)が続落。長江実業集団(
01113)、恒隆地産(
00101)など香港デベロッパーもさえない。