1日の中国本土株式市場で、上海総合指数は小幅に反発。終値は前日比0.01%高の3317.62ポイントだった。深セン成分指数は0.63%高の11013.15ポイントと3日ぶりに反発。上海、深セン両市場の売買代金は概算で3877億1100万元。
上海総合指数は安く始まった後、前日終値を挟んだもみ合いとなり、方向感を欠いた。前日にほぼ3カ月ぶりの安値圏で引けただけに、安値を拾う買いが相場を支えた。年末に向けた資金需給の引き締まりや大量のロックアップ解除に伴う株式需給の悪化が引き続き懸念されたものの、心理的節目の3300ポイントに迫る水準では下げ渋った。セクター別では、電子部品やIT、ソフトウエア、通信が買われた半面、金融、空運、石炭が売られた。
A株市場では、上海復星医薬集団(
600196)、江蘇恒瑞医薬(
600276)など医薬株が高い。四川科倫薬業(
002422)は制限値幅の上限(ストップ高)まで買い進まれた。通信キャリアの中国聯合網絡通信(
600050)、メディア・コンテンツ関連の分衆伝媒信息技術(
002027)、三七互娯網絡科技(
002555)も高い。前日下げた科大訊飛(
002230)は大きく買い戻された。一方、中国工商銀行(
601398)、中国平安保険(
601318)、中信証券(
600030)など金融株の下落が重荷だった。石炭株の中国神華能源(
601088)、鉄鋼株の宝山鋼鉄(
600019)も大幅安。
上海B株指数は0.35%高の342.57ポイント、深センB株指数は1.80%高の1139.29ポイントとともに反発した。