2017-12-01 |
中国/マーケット/証券 |
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本土前引け:続落、資金需給の引き締まり警戒 3300ポイント付近で下げ渋り
1日前場の中国本土株式市場で、上海総合指数は続落。前場終値は前日比0.35%安の3305.56ポイントだった。深セン成分指数は0.55%高の11003.97ポイントと3日ぶりに反発。上海、深セン両市場の半日の売買代金は概算で2212億8000万元。
上海総合指数は安くスタート。前日に続き、年末に向けた資金需給の引き締まりや大量のロックアップ解除に伴う株式需給の悪化を懸念する売りが先行した。中国人民銀行(中央銀行)はきょうの公開市場操作(オペ)を見送り、同日の銀行間市場の資金の出入りはリバースレポ(売り戻し条件付き債券購入)の償還に伴い400億元の吸収となった。午前に中国メディアの財新が発表した11月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)が小幅ながら市場予想を下回り、投資家心理を冷やしたもよう。もっとも、指数は心理的節目の3300ポイントに迫る水準では下げ渋った。前日にほぼ3カ月ぶりの安値圏で引けただけに買い戻しが入りやすく、前場中盤には指数がプラス圏へ切り返す場面もあった。セクター別では、石炭や鉄鋼、銀行が売られた半面、電子部品、IT、ソフトウエアが買われた。
上海B株指数は0.33%高の342.52ポイント、深センB株指数は1.38%高の1134.55ポイントとともに反発した。