23日の香港株式市場でハンセン指数は6営業日ぶりに反落。終値は前日比0.99%安の29707.94ポイントだった。H株指数は1.85%安の11737.06ポイント。メインボードの売買代金は概算で1358億9100万HKドル。
ハンセン指数は後場に中国本土相場の急反落を嫌気する売りが優勢となり、下げ幅を広げた。前場は根強い先高観を背景に、原油や鉄鉱石、コークスなど商品相場の上昇を受けた買いが相場を押し上げたが、前日に約10年1カ月ぶりに30000ポイントの大台に乗せただけに利益確定売りが出やすかった。結局、マイナス圏に沈んで同水準を割り込み、大引け間際には下落率が1.37%に達した。セクター別では、ハイテク、銀行、保険が下げた半面、食品や香港系の不動産と公益株が上げた。
ハンセン指数構成銘柄では、国際金融銘柄のAIAグループ(
01299)とHSBC(
00005)、米アップル関連銘柄の瑞声科技(
02018)が売られ、相場の重荷だった。半面、中国メジャーのペトロチャイナ(
00857)、シノペック(
00386)、CNOOC(
00883)がそろって続伸。食品株の中国旺旺(
00151)、万洲国際(
00288)が高い。
H株では、中国太平洋保険(
02601)や新華人寿保険(
01336)、招商銀行(
03968)など金融株の下げがきつい。前日に7%近く上げた中国国際航空(
00753)が反落。電気自動車大手のBYD(
01211)は続落した。一方、非鉄金属株の中国アルミ(
02600)と江西銅業(
00358)、金鉱株の紫金鉱業集団(
02899)と霊宝黄金(
03330)が買われた。