23日の中国本土株式市場で、上海総合指数は4日ぶりに反落。終値は前日比2.29%安の3351.92ポイントだった。深セン成分指数は3.33%安の11175.47ポイントと続落。上海、深セン両市場の売買代金は概算で5544億6800万元。
上海総合指数は安く始まると、終始マイナス圏で推移した。前日まで3日続伸していたこともあって目先の利益を確定する売りが優勢。香港市場との相互取引制度を通じた資金流入が相場を下支えするなか、前半は前日終値付近でもみ合う場面もみられた。ただ、後場に入って節目の3400ポイントを割り込むと、その後もすべてのセクターで売りが進むなか、下げ幅を拡大して3340ポイント付近まで下落。大引け直前に下げ止まりの動きをみせたが、結局、9月29日以来、約2カ月ぶりの安値で取引を終えた。
A株市場では、前日に下げた中国平安保険(
601318)や新華人寿保険(
601336)などの保険株、中国工商銀行(
601398)や招商銀行(
600036)などの銀行株、中国銀河証券(
601881)や東方証券(
600958)などの証券株が軒並み安。IT・ハイテク株の杭州海康威視数字技術(
002415)や歌爾(
002241)、家電株のTCL集団(
000100)、医療・医薬株の江蘇恒瑞医薬(
600276)、自動車株の上海汽車集団(
600104)などの売りも目立った。半面、金鉱株の紫金鉱業集団(
601899)、非鉄金属株の江西銅業(
600362)や洛陽モリブデン(
603993)が買われた。
上海B株指数は1.16%安の340.24ポイントと4日ぶりに反落、深センB株指数は1.58%安の1172.85ポイントと続落した。