22日の香港株式市場でハンセン指数は5営業日続伸。終値は前日比0.62%高の30003.49ポイントだった。H株指数は0.71%高の11958.63ポイント。メインボードの売買代金は概算で1574億3000万HKドルと、年初来最大を更新した。
ハンセン指数は前日の欧米株高の流れを引き継ぎ、寄り付きで30000ポイントの大台に乗せると、終日プラス圏で推移した。世界的な株高基調に加え、相互取引制度を通じた中国本土からの資金流入が上昇相場を支えた。ただ、ハンセン指数は今週に入って上昇幅が800ポイントを超えるなど、利益確定売りが出やすい環境。後場中盤に上海市場が一時マイナス圏に沈むのに合わせて、ハンセン指数も30000ポイントを割り込む場面があったが、再び上げ幅を拡大し、結局、終値ベースで2007年11月2日以来、およそ10年1カ月ぶりの30000ポイント台で取引を終えた。
ハンセン指数構成銘柄では、HSBC(
00005)や中国建設銀行(
00939)、中国工商銀行(
01398)などの銀行株が買われて上昇相場をけん引。台湾系食品メーカーの中国旺旺(
00151)、本土不動産大手の中国海外発展(
00688)や華潤置地(
01109)、石炭大手の中国神華能源(
01088)、中国石油メジャーのペトロチャイナ(
00857)なども大きく買われた。半面、前日に大幅上昇した本土保険大手の中国平安保険(
02318)が逆行安を演じた。上場来高値の更新を続けていたIT大手のテンセント(
00700)が反落。乳製品大手の中国蒙牛乳業(
02319)や豚肉生産大手の万洲国際(
00288)もさえなかった。
H株では、航空大手の中国国際航空(
00753)や中国東方航空(
00670)、中国南方航空(
01055)が高い。原油安や人民元高が好感された。鉄道車両メーカーの中国中車(
01766)、自動車メーカーの長城汽車(
02333)、本土インフラ・建設大手の中国交通建設(
01800)や中国中鉄(
00390)、不動産大手の万科企業(
02202)なども大きく買われた。半面、保険株の中国人民財産保険(
02328)や衆安在線財産保険(
06060)が安い。大手自動車・電池メーカーのBYD(
01211)もさえなかった。